沖縄戦戦没者の遺骨を収集している「沖縄 蟻(あり)の会」の南埜(みなみの)安男さん(56)は、沖縄県糸満市真壁の壕で6日に見つけた万年筆の持ち主を探そうと16日、万年筆を販売していた店の息子である渡口彦信さん(95)=沖縄県読谷村=を訪ねた。持ち主の特定には至らなかったが、引き続き情報を募っている。

万年筆を虫眼鏡で見る渡口彦信さん=16日、読谷村の渡口さん宅

名前とみられる三文字が彫られた万年筆=16日、読谷村の渡口さん宅

万年筆を虫眼鏡で見る渡口彦信さん=16日、読谷村の渡口さん宅 名前とみられる三文字が彫られた万年筆=16日、読谷村の渡口さん宅

 南埜さんによると、万年筆を見つけたのは糸満市真壁の日本軍が使っていた陣地壕。万年筆には3文字彫られているが、いずれも崩し字とみられる上に傷もあるため、解読が難しい。

 山のマークや「KADENA TOGUCHI」の印もあり、当時、現在の嘉手納町や那覇市で店を構えていた「渡口万年筆」で販売されたものと分かったという。南埜さんは16日、父が同店を経営していた渡口さんに鑑定を依頼。渡口さんが虫眼鏡で確認したが解読できなかった。

 万年筆が見つかった場所の近くで「中村清」と刻まれた三角定規も発見されており、南埜さんは三角定規の持ち主に関する情報も募っている。

名前とみられる3文字が彫られた万年筆=16日、読谷村の渡口さん宅