沖縄県内の優れた建築物や建築士を表彰する第7回沖縄建築賞(主催・同実行委員会)は18日までに、入賞作品を選出した。最高賞に当たる正賞の住宅建築部門はStudio Clamp(スタジオクランプ、西原町)の與儀拓也氏(37)による「西原の家」、一般建築部門はクロトン設計(浦添市)の下地洋平氏(44)らによる「お食事処 ちゃんや~」がそれぞれ受賞した。

正賞/住宅建築部門/與儀拓也氏/「西原の家」/Studio Clamp

正賞/一般建築部門/下地洋平氏/「お食事処 ちゃんや~」/クロトン設計

タイムス住宅新聞社賞/宇垣安晃氏/「恩納村立うんな中学校」/国建

奨励賞/「風と生きる花ブロックの家」/松田まり子氏

奨励賞/「4世代が住む家」/濱元宏氏

奨励賞/「アトリエm」/亀崎義仁氏

正賞/住宅建築部門/與儀拓也氏/「西原の家」/Studio Clamp 正賞/一般建築部門/下地洋平氏/「お食事処 ちゃんや~」/クロトン設計 タイムス住宅新聞社賞/宇垣安晃氏/「恩納村立うんな中学校」/国建 奨励賞/「風と生きる花ブロックの家」/松田まり子氏 奨励賞/「4世代が住む家」/濱元宏氏 奨励賞/「アトリエm」/亀崎義仁氏

 與儀氏は新人賞も受賞した。正賞に次ぐタイムス住宅新聞社賞には、国建(那覇市)の宇垣安晃氏(45)らが手掛けた「恩納村立うんな中学校」が選ばれた。

 このほか、奨励賞3点も決まった。応募総数は16点(住宅建築部門9点、一般建築部門7点)だった。各賞は現地審査を経て、16日に沖縄建築会館で開かれた最終審査で決定した。表彰式は11月7日、同会館で開かれる予定。

■地域への配慮に工夫

 「第7回沖縄建築賞」(主催・同実行委員会)では、地域への配慮や、沖縄らしさを追究した設計が高く評価された。古谷誠章審査委員長(早稲田大学教授)は「新しい時代の建築が何をなすべきかを模索しているような作品も見られ、これからの建築を作ろうとするエネルギーを感じた」とコメントした。正賞やタイムス住宅新聞社賞、奨励賞に選ばれた6作品を紹介する。

 住宅建築部門の正賞はStudio Clamp(スタジオクランプ、西原町)の與儀拓也氏(37)の自邸「西原の家」で、新人賞も受賞。

 幅員4メートルの狭い道路と接する前面をあえて駐車場にし、車がすれ違えるスペースを確保。さらに、透かし積みれんがの「ひんぷん」で隙間から室内へ光と風を取り込みつつ、外から見たときの圧迫感を軽減している。審査では「地域への配慮や周辺とのつながり方を丁寧に考え、形にしている」と評価された。

 一般建築部門の正賞はクロトン設計の下地洋平氏(44)らによる「お食事処 ちゃんや~」。赤瓦の古民家を再現した木造レストランで、フクギ並木が残る本部町備瀬にある。

 材料や工法のほか、部屋も昔の風習にならって配置。一方、シロアリや台風などへの対策には現代の技術を駆使した。審査員から「『沖縄の伝統や風習を伝えたい』という施主の情熱にしっかりと応えた作品」との声が上がった。

 タイムス住宅新聞社賞は、国建の宇垣安晃氏(45)らが手掛けた「恩納村立うんな中学校」。内装は木質系の材料で仕上げ、生徒が安心して学び、交流できる居場所づくりに配慮した。

 審査では「天井が高く広々としたピロティは気持ちよく、生徒だけでなく地域の人たちも集うことによって新たなコミュニティーができそう」と、発展可能性を期待する意見があった。

 奨励賞は3点。松田まり子建築設計事務所(浦添市)の松田まり子氏(44)による「風と生きる花ブロックの家」は花ブロック壁や遮熱ブロックを使って風を通し、湿気や熱気を逃がす工夫を凝らした。

 GAB(豊見城市)の濱元宏氏(58)らによる「4世代が住む家」は前面道路側に大開口を設け、植栽などで目隠しを施しているのが特徴。

 カメアトリエ(那覇市)の亀崎義仁氏(42)が手掛けた「アトリエm」は、補強コンクリートブロック(CB)の壁とヒノキの屋根で構成し、職人不足や資材高騰などの課題にも対応している。