愛知県立刈谷東高校(同県刈谷市)折り紙部の生徒たちが、2年前に火災で焼失した首里城の正殿を折り紙で再現した。大きさは実物の30分の1で、約2千枚を使い1年かけて仕上げた力作だ。今月、刈谷市内であった展示会で、お披露目された。

折り紙で再現した首里城の前で笑顔を見せる刈谷東高校の生徒たち=14日、林田嘉乃さん提供

 制作したのは同部の約20人。「祈り」をテーマに、大きな自然災害が起きた場所を記した日本列島や名古屋城などを作ることになり、首里城もシーサー2体と併せて制作に取り組んだ。

 首里城について書かれた本や新聞記事、写真などを見ながら、大きさや色合いを確認。屋根は約1万パーツの折り鶴で仕立てた。軒下の梁(はり)は、発泡スチロールにアルミホイルのような紙を巻き付けてキラキラさせるなど、緻密な作業を続けた。

 同部の杉山洋祐主将(3年)は「鶴を折って貼る作業は根気が必要だったが、出来上がっていく首里城を見て感動した」と話した。

 首里城は今月31日に火災から2年を迎える。現場では復元に向けた工事が進む。図書館司書で顧問の林田嘉乃さん(63)は「作りながら、首里城の美しさに涙が出てきた。一日も早い復興を願っています」と語った。