沖縄県渡名喜(となき)島の日常生活や海、山など自然の風景を写真と文章で紹介する、渡名喜村のフェイスブック(FB)のフォロワー数が、島民344人に対し25倍の8613人(19日時点)に上っている。日本経済新聞調べの人口比ランキング(今年5月末時点)では全国1位といい、村FBの運営に携わる村観光協会の職員らは「人口が少ないこともあるが、まさかこんなに多いとは」と驚いている。

渡名喜村FBで445の「いいね!」が寄せられた写真。村内の海岸沿いにロウニンアジが落ちていた(村観光協会提供)

FBやインスタグラムを担当する(左から)村観光協会の刑部結さん、細野桃子通信員、清水久乃さん=18日、渡名喜村観光協会

9月3日投稿の虹が映った写真は333の「いいね!」を記録。「何か良いことがありそう」などの感想が寄せられた

渡名喜村FBで445の「いいね!」が寄せられた写真。村内の海岸沿いにロウニンアジが落ちていた(村観光協会提供) FBやインスタグラムを担当する(左から)村観光協会の刑部結さん、細野桃子通信員、清水久乃さん=18日、渡名喜村観光協会 9月3日投稿の虹が映った写真は333の「いいね!」を記録。「何か良いことがありそう」などの感想が寄せられた

■島民の25倍

 村がFBを始めたのは2012年。人や物の行き来が少ない五つの離島村の粟国(あぐに)、北大東、南大東、多良間(たらま)、渡名喜が集まって地域活性化を図る「おくなわプロジェクト推進協議会」で、効果的な情報発信を行おうと開設した。

 地域おこし協力隊のメンバーが14年、役場職員や住民に話を聞き、情報収集して記事を投稿するなど精力的に取り組んでフォロワー数も増加。16年から平日は毎日更新し、現在も続いている。

 島民の普段の生活の様子や海、山の景色は反応が良く、島の行事や特産品も紹介している。ここ数カ月で一番反響があった投稿は、村観光協会の清水久乃さん(41)が撮影し、10月12日に投稿したロウニンアジが道路に落ちていた写真だ。村民が釣り上げ、道路に少しの時間置いてたようで、445「いいね!」が付き「すごい!不思議な日常」「のどかで良いですね」などの感想が寄せられた。

■インスタも

 村は18年、インスタグラムも開設した。写真に特化したアカウントでフォロワー数は1071人(19日時点)。週に2~3日、「映え」を意識して海や植物など自然豊かな様子を投稿。コロナ禍で行事の中止が相次ぎ情報発信に苦労することもあったが、村民から「ヤシガニがいた」「リュウゼツランが咲いている」と情報が寄せられることも多く助けられている。

 FBやインスタを担当する村観光協会の職員は「島の日常や魅力を知ってもらい、来島自粛が解除となった後は多くの人に来てほしい」と期待。フォロワー数は多いだけに、いかに島の特産品販売などにつなげるかが課題だ。(細野桃子通信員)