[ティンクティンクのコラムユイヤサ!](28) 我那覇セイラ

 たしか私が5歳の頃…。クローゼットの中からジャラジャラとアクセサリーを探る音が聞こえ、そこから顔をのぞかせたのは…

 「え? お父さん!?」。はっきりと覚えている、その父の姿は、ワンピースを着て口紅をしていました。体が固まった私の背後から、母が爆笑しながら父に近づいて行きます。そして仕上げにイヤリングをしてあげていました。

 「あ痛たたた」と、あまり乗り気ではなさそうな父に対し、「これで道に落としてこないでしょう! 行ってらっしゃい!」と満足そうな母。

 私は何が起きているのか分からないまま、女装した父に手を引かれ、家を出ました。その記憶が...