[診療報酬詐欺事件](中)

 本島中部の産婦人科医院に県警の家宅捜索が入った-。本紙がこう報じたのが8月3日。約2カ月半後の今月20日、捜査2課と沖縄署の合同捜査班が「あいレディースクリニック」の院長(52)の逮捕にこぎ着けた。

 容疑者側の証拠隠滅を回避するため、捜査は先に証拠資料を押さえる「家宅捜索先行」といわれる手法を取った。

 「強制捜査が入ったからといってすぐに逮捕できるものではない。ましてや相手は医者。相当に慎重な裏付けが必要」。捜査幹部は当時、逮捕のタイミングはしばらく先になると見通しを語っていた。

 事件化したのは帝王切開手術のうそ、という分かりやすさはあった。一般的に、捜査機関にとって医療界で起きた不正の立証は...