[診療報酬 詐欺事件](下)

 沖縄市の産婦人科医院「あいレディースクリニック」院長(52)が逮捕された診療報酬詐欺事件。端緒は院関係者から警察への内部告発だった。複数の関係者によると2012年に開業して以降、不正が横行していたにもかかわらず、長い間表沙汰にならなかった。

 14年には厚生労働省九州厚生局の個別指導が入ったが、容疑者は直前にカルテの改ざんをスタッフに指示。不正発覚を免れたとされる。このような院内での不正を、外部チェックできる手だてはないのか。

 医療政策に詳しいニッセイ基礎研究所主任研究員の三原岳(たかし)氏は、全国の保険医療機関が請求する診療報酬明細書(レセプト)があまりに膨大で、審査支払機関が一つ一つチェックできる仕組みになっていない、と指摘する。

 「請求書は電子化されているものの、全部はチェックできないので、怪しいと目を付けた病院のレセプトを重点的に審査している」。...