那覇西高校ハンドボール部を引退した体育科の3年生3人が、サッカー部の選手権県大会制覇を後押ししようと、週2回、登校前に3時間ほどかけてごみ拾いを続けている。

登校前、国道330号沿いをごみを拾って歩く那覇西高校3年生の(右から)銘苅裕成さん、村山倖輝さん、奥浜玲亜利さん=5日午前7時半ごろ、那覇市・与儀公園近く

■学校までの6.5キロ

 “ごみ拾い作戦”を実践するのは銘苅裕成さん=浦添市=と村山倖輝さん=同市、奥浜玲亜利さん=宜野湾市=。ゆいレール古島駅に午前5時半に集合し、学校までの約6・5キロを歩き終えると、両手のごみ袋がいっぱいになる。

 きっかけはことし9月の講演会。卒業生の南風原一士さん(31)が13年前に全国選手権を勝ち取った経験を伝え「残された高校生活で主体的にアクションを起こしてほしい」と呼び掛けた。メッセージが3人の心に刺さり、10月から行動につなげた。

■サッカー部を応援

 那覇西は選手権県大会17度の優勝を誇る名門だが、ことしは満足のいく結果を得られていない。現在進む選手権県大会は4強まで残っており、6日に強豪・宜野湾との大一番を控える。

 ハンド部は県総体決勝で敗れた。悔しさを知るだけにサッカー部を思う気持ちは人一倍だ。銘苅さんは「一人でもサッカー部を応援してくれる人が増えたらうれしい」と話す。

 観戦の制限が緩和される6日の準決勝。競技場に初めて駆け付ける村山さんは、「チャンスをつかむと思う」と期待する。

 奥浜さんは「厳しい試合になると思うが、チーム那覇西で盛り上げて優勝を勝ち取り、全国大会に出てほしい」と語った。