ステージ4の肺腺がんを公表し、闘病の様子を動画投稿サイト「ユーチューブ」で発信している橋本顕彰(あきら)さん(44)=那覇市=と、舌がんを経験したタレントの堀ちえみさん(54)のがんトークイベントが6日、那覇市のてんぶすホールであった。二人は、苦しい中でも目標や楽しみを見いだし、前向きに病と向き合ってきたことを報告。堀さんは闘病中の人に「やりたいことにまい進してほしい。そのエネルギーが、生きることにつながる」とエールを送った。

がんと闘った体験を語る堀ちえみさん(右)と橋本顕彰さん=6日、那覇市・てんぶすホール

■闘病中の支え

 イベントは、橋本さんが「がんで悩んでいる人に元気や希望を届けたい」と企画。趣旨に賛同した堀さんと全国各地のがんサバイバーが参加し、闘病中の支えや生きる糧について語った。70人余が来場し、ユーチューブでも配信された。

 舌の6割を切除した堀さんは、今も発語のリハビリ中。「聞き苦しいかもしれない」と前置きしたが、明るく明瞭に約1時間、前向きな言葉を掛け続けた。

 だが宣告された当初は「ショックで家族に感情をぶつけた」と振り返る。「夫に『サポートする側の気持ちは分かるか』と問われハッとした。(苦しいのは)自分だけではないと気付かされた」と語った。

■心配し過ぎない

 家族に救われたこととして「過剰に心配し過ぎない接し方」を挙げ「不安げに『大丈夫?』と言われ続けていたら、強がって頑張り過ぎていたかもしれない」とも。

 「人生謳歌(おうか)しないともったいない」とポジティブに治療に取り組んできたが、それでも気持ちが後ろ向きになった時は、ブログ読者のメッセージが励みだったという。「沖縄の人からも『なんくるないさ』という言葉をもらい、うれしかった」と感謝する。

 闘病する人も支える人もつらい気持ちを抱えている、とおもんぱかり「同じ立場の人同士で語り合い、癒やされてほしい。助け合って生きていこう」と呼び掛けた。

 橋本さんも「最近は、くじけそうなくらいきついけれど、イベントを開催できた。次の目標もある。がんは治らない病気ではない。長く生きられることを知ってほしい」と力を込めた。