沖縄市中央のシアタードーナツ(宮島真一代表)で、若者や学生に気軽に映画を見てもらおうと、客が購入したチケットを22歳以下の若者や学生に無料で提供する「U22+α応援チケット」が好評だ。1枚700円で、7月上旬には販売枚数が100枚を突破。宮島代表は若者らに「映画1本見ることで視野が広がる」と利用を呼び掛けている。(中部報道部・屋宜菜々子)

「U22+α応援チケット」をPRするシアタードーナツの宮島真一代表=10月12日、沖縄市・同シアター

利用者の感想がつづられたシアタードーナツの「U22+α応援チケット」=10月12日、沖縄市・同シアター

「U22+α応援チケット」をPRするシアタードーナツの宮島真一代表=10月12日、沖縄市・同シアター 利用者の感想がつづられたシアタードーナツの「U22+α応援チケット」=10月12日、沖縄市・同シアター

 コロナ禍でイベントなどが開かれず、学ぶ機会やアルバイトが減って経済的にも影響を受けている若者や学生を応援しようと始まった取り組み。飲食店で他人が購入したチケットを利用して無料で食事ができる仕組みをヒントに思い付いたという。

 購入されたチケットは同シアターのカウンターに掲示されており、22歳以下の若者や学生が立ち寄ると、チケットを利用して上映中の映画をどれでも無料で鑑賞することができる。学生であれば22歳以上も利用の対象となる。

 6月下旬から「U22+α応援チケット」を同シアターやインターネットで販売を始めると、教育関係者や同シアターの利用者などに好評で「若い人に映画を見てもらいたい」と1人で10枚購入する人もいたという。7月上旬には販売枚数が100枚を突破。10月中旬までに300枚ほどが購入され、100人以上がチケットを利用している。

 利用者は、チケットに感想やメッセージを寄せられるようになっている。同シアターで「人生フルーツ」(伏原健之監督)を見た学生は「素晴らしい映画に出会うことができた」「自然とともに生き、多くの人と関わりながら生活していく主人公を見ていると、今の経済中心型の世の中がどんなに苦しいものかを思い知った」と感想をつづった。

 同シアターでは、社会派の映画を多く上映しているが、宮島代表は「ぜひ見てほしい若い世代に、なかなか映画を届けられていない」と感じていたという。「チケットをきっかけに映画から学べる歴史や多様な価値観を知ってほしい」と、若い世代に映画鑑賞の機会が広がることを期待している。