沖縄県うるま市平安座島で10月24日、島に伝わるタコ取り用の伝統漁具「ンヌジベント」作りの体験会が開かれ、親子連れなど約30人が参加した。参加者は地元の「タコ取り名人」の手ほどきを受けながら、丁寧に作業を進めていた。

伝統漁具「ンヌジベント」作りを体験する参加者ら=10月24日、うるま市平安座島・平安座公民館

 「ンヌジ」は小型のタコの平安座島での呼び名で本島では「シガヤー」とも呼ばれる。和名はウデナガカクレダコ。

 小学校3年の頃からタコを捕っているという前森治勝さん(81)が講師を務め「ンヌジベント」の作り方を紹介。ンヌジの好物であるマダライモガイの貝殻を糸で縦に複数つなげ、海に投げ入れて海底で引いてタコを誘い出し、捕らえることができるという。

 前森さんが「ンヌジ取りは、人間とンヌジの1対1のジンブン勝負。うまく誘い出すのが難しくて面白い」と魅力を語ると、参加した子どもたちは「これで本当にタコが捕れるなんてすごい」と目を輝かせていた。

 平安座島のタコ漁の歴史などについて調べているという沖縄国際大4年の新垣正春さん(21)も参加。「島の人の話を聞いたり、文献を調べたりして研究を進める予定。まずは自分で作った仕掛けでタコを釣ってみたい」と話した。

(関連)「こんなの初めて」漁師も驚く巨大魚!