沖縄県民を対象に県内旅行の代金を一部助成する「おきなわ彩発見キャンペーン第4弾」が10日から販売される。新型コロナウイルス禍で深刻な打撃を受ける観光業界の期待は大きい。一つの島内を巡る旅行は15日分から割引対象となる一方、飛行機やフェリーを利用した島をまたぐ旅行は26日から。対象期間が12月末までと限られる中、観光業者は離島観光の回復に遅れが生じると訴え、早期実施を強く求めている。(政経部・伊禮由紀子)

「おきなわ彩発見キャンペーン第4弾」の特設サイト

おきなわ彩発見キャンペーン(第4弾)クーポンの割引額

「おきなわ彩発見キャンペーン第4弾」の特設サイト おきなわ彩発見キャンペーン(第4弾)クーポンの割引額

 彩発見第4弾は1人1泊当たり5千円を上限に、旅行代金の最大50%を県が助成する。額面4千~1万円の旅行クーポンを半額で購入でき、観光体験や土産購入などに使える地域クーポンも1人1泊当たり2千円分ついてくる。宿泊だけでなく、土産品販売、観光施設、交通などの幅広い業種に恩恵を広げる狙いがある。

 日本旅行業協会の與座嘉博沖縄支部長は「キャンペーンは旅行需要の回復につながる。期待は大きい」と話した。

 ただ、開始時期を巡っては、離島を拠点とする事業者から不満の声が噴出する。先島のマリンレジャー事業者は「シーズンオフで、寒さが近づくほど客の需要を取りこぼすことになってしまう。離島にとってこんな不平等はない。一日でも早く始めてもらいたい」と嘆く。小規模離島のホテル経営者は、市場規模の小さい離島にとって、本島からの誘客が経営回復に必要と強調。「緊急事態宣言が明けても客足はかなり鈍い。キャンペーンを早期に始めてほしい」と切実に訴えた。

 與座支部長は、島をまたいでの旅行は、離島だけでなく、本島にもメリットがあるとし、「早期に離島への旅行にも適用してほしい。実施期間も12月末までと短いので、年度末ごろまで延長できないか」と要望する。

 一方、ワクチン接種証明やPCR検査といった陰性証明が初めて条件となる。與座支部長は、陰性証明を使った旅行受け入れを確立すれば「『Go To トラベル』が再開した際に、県外からの旅行客受け入れにもつなげられる」と、ウィズコロナの旅行形態につながると期待を寄せた。