ネットでは、「保険不要論」が話題になることも多いが、めったに起きないが起きてしまうと致命的な事態に備えるためには保険は必須だ。問題は、人は不安を感じると不必要な保険にも入ってしまう傾向があることだ。

 そして老後不安の解消には、貯蓄や金融商品への投資など、退職金や年金だけに頼らない資産形成がかかせない。要は、保険と貯蓄のバランスが大事だということになる。マネーフォワードの「保険の見直し診断」は、同社ならではの視点に立って、保険という費用と貯蓄のバランスをうまく取った提案をしてくる。

 もっとも、いろいろな視点を入れ込む工夫も始めた。当初は診断をしたユーザーのうち多くが「保険は不要です」と表示されたようだが、その後、「最短で生活を立て直すまで」「子どもが独立するまで」「配偶者の一生涯」と、保障したい期間を選んで診断ができるようになった。当然「配偶者の一生涯」を保険でまかなおうと考えたら、保障額は相当な額になる。

 それでも、保険を売るための診断ではなく、不要な人には不要とはっきり言ってくれるサービスを、保険会社とその代理店が提供するのは、マネーリテラシーが新たなステージに入りつつあることを感じさせる。

生命保険で必要な保障額は、どの期間で考えるかで変わってくる。記者のデータを元に、年収500万円、貯蓄1000万円として見直し診断をしてみた。遺族が「最短で生活を立て直すまで」の場合、保険は不要と出た。「子どもが独立するまで」だと、317万円ほど不足しているが、それでも現在入っている生命保険では過剰だった。「配偶者の一生涯」を保険でカバーするとなると、遺族の生活費は1億6592万円が必要になる。それでも、公的な年金保険でかなりカバーされて、不足なのは4108万円だというのは気づきだった   

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