県内への漂着が続く軽石は11日、宜野湾市のトロピカルビーチ、浦添市の西海岸など都市部でも確認された。漁港では漁業従事者が回収作業に追われ、人口が多いだけに海岸では見物客の姿も見られた。「取っても取っても流れてくる」「解決のめどは立つのか」。一様に曇った表情で、茶色く濁った水面を見つめていた。

浦添市西洲に漂着した軽石。右奥はサンエー浦添西海岸パルコシティ=11日午後(金城健太撮影)

宜野湾漁港に漂着した軽石の除去作業をする漁師ら=11日午後、宜野湾市大山(金城健太撮影)

浦添市西洲に漂着した軽石。右奥はサンエー浦添西海岸パルコシティ=11日午後(金城健太撮影) 宜野湾漁港に漂着した軽石の除去作業をする漁師ら=11日午後、宜野湾市大山(金城健太撮影)

都市部に軽石拡大 憩いの浜一変 手作業で除去 出漁控えも

 軽石の被害が広がっている。11日、本島西海岸の宜野湾市、浦添市でも大量の漂着が確認された。海岸は波打ち際が茶色に染まり、白い砂浜は灰色に。住民や観光客の憩いの場はすっかり様変わりした。

 宜野湾市のトロピカルビーチ職員らは午前10時から軽石を取り除く作業に当たった。今月3日に北側のサブビーチに少し漂着していたのを確認し、フロートを設置したが、メインビーチに流れ込むのを防げなかった。「3日前からの北風と波でこちら側にもどんどん流れてきてしまっている」と困った様子で話した。

 サンエー浦添西海岸パルコシティ前では、護岸にも積もっていた。那覇港管理組合は午後に漂着を確認。重機を使って取り除くことを検討している。担当者は「日々パトロールしているが、急に何倍も多くなった」と不意を突かれた様子だった。

 今のところ船の運航に支障はないが那覇港の4ふ頭でも確認されており、同組合は警戒を強めている。

 浦添宜野湾漁協(組合員89人)によると、宜野湾漁港の南側に軽石が流れ着き、漁業者と職員20人以上が網やスコップを使い手作業で回収した。回収量は10日がトン袋1袋、11日は14袋以上に達した。

 漁協は「軽石を取っても取っても流れてくる状況で、組合員も職員も疲れている」。約10隻が漁を控えているという。

 友人と浦添の海岸を訪れた市村悠理さん(23)=南城市=は軽石で覆われた水面を見つめ「こんな不思議な光景はもう見られない。遠く小笠原から流れてくるなんて」と驚いた。漁業者を案じ、「解決のめどが立てばいいんだけど」と語った。