沖縄県那覇市具志のゲーム喫茶店で昨年5月に従業員の男女2人が刃物で切り付けられて死傷した事件で、強盗殺人と強盗殺人未遂の両罪に問われた土木作業員の男(51)=糸満市=の裁判員裁判の判決公判が12日、那覇地裁であり、大橋弘治裁判長は、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。

那覇地裁

 これまでの公判で被告は「カッターで脅し財布だけ取って逃げようと思っていた」などと殺意を否認し、弁護側も強盗致死と強盗傷人の罪にとどまると主張。殺意の有無と、事件翌朝の出頭が自首として成立するかどうかが争点となっていた。

 起訴状によると、被告は昨年5月25日午前6時すぎ、カッターナイフを女性従業員=当時47歳=の首に突き付けて脅し、男性従業員=当時33歳=とともに店の現金が入った財布2つをカウンターに置かせ、殺意を持って2人の首などを切りつけたとされる。女性は間もなく死亡、男性は首などに重傷を負った。

 検察側はこれまで、常連客の被告は素性を知られており、現金を奪って従業員を殺害しようと考えていたと指摘。強い殺意と計画性が認められるとし、自首については、被告は出頭前から容疑者と把握されており成立しないとしていた。

 弁護側は、借金の返済期限が迫っていた被告は、拾ったカッターナイフで金を脅し取るだけのつもりで人を傷付ける意志は無かったと主張。「予想外の抵抗を受けパニック状態になり、とっさにカッターを振り下ろした」などとし、計画性についても否定していた。