弱った状態で保護され、翌日に死んだ絶滅危惧種のアオウミガメの子ガメの腸に、軽石が詰まっていたことが13日までに分かった。子ガメを保護し、体内を調べた沖縄美ら島財団総合研究センターの河津勲博士は、軽石を誤食したとみて「ほかの子ガメも同様に、軽石を飲み込んでいる可能性が高い」と懸念する。

子ガメのCT画像。中央部に軽石とみられる白く丸い陰が多数写っている(沖縄美ら島財団総合研究センター提供)

腸に軽石が詰まった状態で死んだアオウミガメの子ガメ(沖縄美ら島財団総合研究センター提供)

子ガメの腸から出てきた軽石。ほかに、プラスチック片も含まれていた(沖縄美ら島財団総合研究センター提供)

子ガメのCT画像。中央部に軽石とみられる白く丸い陰が多数写っている(沖縄美ら島財団総合研究センター提供) 腸に軽石が詰まった状態で死んだアオウミガメの子ガメ(沖縄美ら島財団総合研究センター提供) 子ガメの腸から出てきた軽石。ほかに、プラスチック片も含まれていた(沖縄美ら島財団総合研究センター提供)

 子ガメの体長は約6・5センチで今年の夏に生まれたばかりの個体だとみられる。11日朝に沖縄県北谷町の砂浜で衰弱した状態で打ち上げられているのを発見され、同センターが保護したが、12日の朝、死んでいるのが確認された。

 子ガメをコンピューター断層撮影(CT)したところ、身体の中央部に丸い影が多数写り、死んだ後に解剖すると、腸管に数ミリほどの大きさの軽石がぎっしり詰まっていたという。腸は傷ついていなかったため、軽石が直接の死因になったかは不明だという。

 河津博士によると、子ガメは沖合の海面で生活することから、軽石とともに浮遊していた可能性があるとし、「餌と勘違いして誤飲したのかもしれない」と指摘する。

 大人のウミガメは誤飲しても排せつできるが、子ガメは腸管が細いため軽石を詰まらせ、何らかの疾患を引き起こし、死に至る懸念があるという。「センターでしっかり保護できる体制を整えたい。弱った子ガメを見つけた場合は同センターか、美ら海水族館に連絡してほしい」と呼び掛けた。

(写図説明)子ガメの腸から出てきた軽石。ほかに、プラスチック片も含まれていた