沖縄県三線製作事業協同組合(渡慶次道政理事長)は16日、泡盛メーカー39社のボトルをイメージした「泡盛モデル三線」を発売した。後継者育成や若手職人の仕事の確保など業界が抱える課題解決に向け県内企業と連携する「三線パートナーズプロジェクト」の一環。組合加盟4社の職人らの指導の下、見習いの若手が中心となって仕上げた。胴(チーガ)部分に銘柄などを施した。

泡盛メーカー39社のボトルをイメージした三線をPRする県三線製作事業協同組合の渡慶次道政理事長(中央)ら=16日、県庁

 十分に寝かせたソウシジュやモクマオウ、イスノキなどの県産材を使用している。価格は各メーカーのロゴをプリントした三線袋やステッカーなどとセットで8万8千円。

 2万~4万円の海外産と比べると割高だが、厳選した素材を使っているため、棹(さお)が反りにくいなど県産ならではの利点があるという。受注生産となるため、引き渡しまで1カ月以上かかる場合もある。

 今回、伝統文化という共通項から発案され、泡盛メーカーは無償で協力した。収益の一部は、職人育成や新たな雇用に役立てることも想定している。また三線の開発、販売のほか、三線教室や原材料の植樹でも企業との連携を広げていく考えで、本年度は泡盛の酒造所でのイベントも検討している。

 同日、県庁で会見した渡慶次理事長は「新しい三線も作って若手を育成していかなければならない」と意義を説明。今後も企業や団体との連携を進めていく考えを示した。仲嶺幹事務局長は「泡盛や三線の愛好家に普通とは違う三線として提案したい。飲食店にも合うのではないか」とアピールした。