防衛省統合幕僚監部の自衛隊統合演習(実動演習)が19日、全国各地で始まった。沖縄県内では同日、石垣港に海上自衛隊の輸送艇が寄港。民間港の使用に市民団体が抗議集会を開くなど反発の声が上がった。県は18日付で、訓練による県民生活への影響を最小限にし、民港や民間地の使用は必要最小限度の範囲で実施するよう国側に申し入れた。演習は11月末まで。

輸送訓練に向けてトラック1台を海上自衛隊の輸送艇に積み込む隊員ら=19日午後4時ごろ、石垣市八島町の石垣港

 海自の輸送艇は19日午後1時、石垣港に入港した。陸側で待ち受ける陸上自衛隊の隊員が協力し、船上の海自隊員から渡された固定用ロープを岸壁に結び付け接岸した。

 両隊員が連携して自衛隊のトラック1台を積み込むなどの準備を経て、輸送艇は午後5時30分、石垣港を出港した。与那国島に向かったとみられる。

 港の近くでは市民団体が抗議集会を開き「石垣港の軍事使用反対」「島を戦場にするな」などと批判の声を上げた。

 玉城デニー知事は19日、都内で記者団に「民間港の使用は法令にのっとって許可したが、細心の注意を払ってほしい」と述べた。

 期間中、離島を含め県内に所在する自衛隊の各駐屯地や分屯地で基地警備訓練を実施。統合電子戦訓練は本部町の八重岳なども使う。

 中城湾港からも車両などを運び込む。

 宮古島に配備されたミサイル部隊が参加する対艦攻撃訓練や、水陸両用作戦なども実施される予定だ。