那覇署は22日、在留期限を越えて日本に滞在したとして、ベトナム人男性(23)=那覇市=を入管難民法違反(不法残留)の疑いで現行犯逮捕した後で、在留期限が更新されていることが判明し、釈放したと発表した。署は「事実確認を誤った」と捜査の不備を認めている。

那覇署

 署や県警外事課によると、22日午前3時半ごろ、那覇市若狭で無灯火で走っていた原付きバイクを、パトロール中の警察官が発見。職務質問の際、酒の臭いがしたため署員が呼気検査をしたところ、基準値の約3倍のアルコールを検知したことなどから、男性に道交法違反(酒気帯び運転、無免許運転)の疑いが持たれた。

 男性は容疑を認めたが、捜査の過程で在留カードの期限が昨年5月9日までだったため、署は任意同行を求めた。署員が期限の切れた在留カードを使い、東京出入国在留管理局(東京入管)に確認したところ「記録なし」と伝えられたため、同日午前8時53分、署内で入管難民法違反の疑いで現行犯逮捕した。

 その後の取り調べで、男性が「カードは更新したと思う」と否認し続けたため、署が再度、東京入管に確認したところ、来年5月9日まで更新されていたことが分かった。男性は同10時29分に釈放された。

 署は「当初の確認が不十分だった」と不備を認めた。ただ、現時点でカードが見つかっていないことや交通違反の捜査中のため、男性への謝罪はしていないという。署は「今後、適切に対応したい」とした。