昨年12月に実施した県立中高一貫校の球陽中学校(沖縄市)で入学者選抜の採点ミスがあったことを受け、県教育委員会の金城弘昌教育長は26日、県庁で記者会見し、「公正かつ厳正であるべき入試であってはならないことで遺憾に思う。不利益を被った生徒や保護者におわびしたい」と謝罪した。

県立中学の入試採点ミスの会見で謝罪する金城弘昌県教育長(右から2人目)ら=26日、県教育庁

 県教委によると、ミスがあったのは算数の文章問題1問。正答表に誤った解答を記載していた。採点の際は複数の学校職員が複数回チェックするが、正答表自体の誤りに誰も気が付かなかったという。

 県立中学校の過去問題は私立のように販売されておらず、確認したい場合は県教委に開示請求するのが通例になっている。本年度の入試を前に関係者が10月に過去問題の開示請求をした際、正答表の誤りに気付き、今月4日に学校側へ連絡。翌5日に全受験生の採点をやり直した結果、本来は合格するべき受験生が1人いたことが判明した。

 県教委は正答表の作成過程で点検が不十分だったことが原因だと分析。今後は問題作成者とは別の第三者がチェックするなど再発防止体制を構築したい考えだ。12月4日の本年度の入学者選抜は学校に加え、県教委が二重にチェックすることを検討している。

 県教委では本来合格すべき生徒が希望した場合は入学を受け入れる考え。

 金城教育長は「当該生徒や保護者の気持ちを考えると断腸の思い。同じことが二度と起こらないよう、体制を見直していきたい。学校設置者の私にも責任がある」と説明した。

 県立中の合否判定は、入試結果などに基づき受験者に総合順位を付け、定員となる上位80人に合格を通知。入学辞退者が出た場合は総合順位に従って定員に達するまで追加合格者を決定する。今回のミスによる再点検の結果、74人の得点に影響があった。