昨年6月まで那覇と粟国島を結んでいた「フェリー粟国」が、新潟で“第二の人生”を歩もうとしている。村民の足として活躍してきた同船は、新潟県佐渡市羽茂(はもち)港と上越市直江津港を結ぶ貨物船「カーフェリー粟国」として再び大海原を渡る。

新潟県直江津港に停泊するカーフェリー粟国=11日(和幸船舶提供)

 同船は2002年から那覇市泊港との間を約18年間、運航。およそ48万人を運んだが老朽化で2020年に役割を終えた。その後、貨物船を探していた和幸船舶(神戸市)が昨年、フェリーを購入。塗装された「粟国」の文字を剥がすのに手間がかかるため、そのまま使うことになった。職員らも当初は「あぐに」と読めず「あわぐに」などと読んでいたという。

 来年以降とみられる本格運航に向けて、10月から片道2時間半の試験運航に臨んでいるカーフェリー粟国。安井和弥専務は「間もなく建造20年だが、きれいに使われていて貨物用ならまだまだ大丈夫」と話す。

 これまでよく乗船したという粟国村の40代女性は「新潟で利用されるとは知らなかった。粟国の名前が船に残っているので、島の知名度アップにもつながる」と期待した。(宮本真理通信員)