沖縄県石垣市美崎町の竹富町社会福祉協議会事務所の外壁で、わずかな隙間にガジュマルが育ち「よくぞあんなところに」と職員らを驚かせている。

2階のベランダ外壁から枝を伸ばすガジュマル=石垣市美崎町・竹富町社会福祉協議会事務所

 雨水排水管が通る幅で、奥行きは約30センチ。事務局長の東迎正則さん(66)は「気付いたのは3年ほど前で、枝は年々伸びている。鳥などに運ばれた種が生えたのでは」とみる。

 気根が壁や排水管伝いに約3メートル下まで降り、排水溝底部で根を張っている。東迎さんは「ガジュマルの旺盛な生命、繁殖力には驚く」。建物は、来年以降に完成する町役場新庁舎へ社協が移転した後に取り壊される予定で「それまでそっと見守りたい」と話す。

 東南アジア原生のガジュマルはクワ科の常緑高木。種子島、屋久島以南に自生し、景観用として公園などに植栽されるケースもある。

(太田茂通信員)

(写図説明)2階のベランダ外壁から枝を伸ばすガジュマル=石垣市美崎町・竹富町社会福祉協議会事務所