沖縄県内の高校生や専門学校生の漫画66点と、漫画家・空えぐみさんの人気作「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる」のダイジェストを展示した「しまくとぅばマンガ展」が27日、北中城村のイオンモール沖縄ライカムで始まった。日常会話の様子や、しまくとぅばによる勘違いから生じたクスっと笑えるシチュエーションなどが描かれている。

 総合学園ヒューマンアカデミー那覇校2年の濱川柊南(ひなた)さん(21)は、沖縄から上京した男性が県外の女性へ「でーじ好き!かなさん!(とても好き!愛している!)」と「まなさん」へ告白したが、「かなさん」は名前だと勘違いした女性が怒って帰るシーンを漫画にした。

 普段、しまくとぅばを使わない濱川さんは「言葉を調べて、それに合うネタや絵を考えるのが難しかった」と振り返る。会場を訪れた空さんは「漫画なので、しまくとぅばに馴染(なじ)みのない人でも表情などから理解しやすいと思う。ぜひ沖縄の人にも来てほしい」と呼び掛けた。

 来場した高江洲昌志さん(36)=うるま市=は「会話の中で、こう使うんだなと分かりやすかった」。息子の斗昌(とあき)さん(9)は「全部面白かった。しまくとぅばを勉強してみようかな」と作品に見入っていた。

 県のしまくとぅば普及継承事業の一環。午前10時~午後5時、入場無料。12月1日(水)まで。