新旧ロシア文学の翻訳を次々に手掛ける気鋭の翻訳家奈倉有里さん。初のエッセー集「夕暮れに夜明けの歌を」(イースト・プレス)を10月に刊行、10代の終わりでロシアへ渡り、文学と日常が溶け合う日々を過ごした記憶をつづった。その筆致は柔らかくも、文学の存在意義を信じる透徹した視線に貫かれている。