9歳で親に連れて行かれたのは県内のハンセン病国立療養所。どこかも分からず職員に託され、無言で立ち去る親を必死に呼び止めたが、振り返ることはなかったという。10年以上前、公の場で初めて語った当時70代の元患者の男性の話だ

▼30代で退所したが地元から離れて生活した。戻ったのは70代。周囲が快く受け入れてくれたというが「退所後も隠れるように暮らす人が多い」と語った。国や社会が、当事者に向けてきた偏見と差別という罪の重さに言葉が出なかった...