[ニュース断面]

 沖縄県うるま市昆布の米陸軍貯油施設から消火汚水が漏出した事故で、貯水槽から有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)が1リットル当たり約8万ナノグラム検出されたことが本紙報道で判明したが、3者で同時に公表するとしている国、県、米軍は3日も結果を明らかにしなかった。サンプル採取から5カ月超。県庁内からは、米軍の裁量が大きい環境補足協定は「ザル協定」との指摘も漏れ、「単独でも公表し、県民に説明するべきだ」との声も上がる。(政経部・大城大輔、社会部・砂川孫優、東京報道部・嘉良謙太朗)

(参照記事)県、調査結果公表せず 国・県・米軍、分析数値にずれ

 「もう待てない、遅い」

 国の暫定指針値(1リットル当たり50ナノグラム)の約1600倍に相当する分析結果について報道が先行し、県幹部は歯がゆさをにじませる。

 3者のそれぞれの分析結果を比較する前提条件となる考え方の整理など「物差しの話」(政府関係者)で日米の認識に差があり、協議に時間を要している面があるという。

 報道が先行したことで、政府内からは米軍が不信感を募らせ、今後の調査協力が得にくくなるとの懸念もささやかれる。

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 「3者の合意がないと公表できないとは何だ」

 3日の県議会代表質問で、住民の健康に影響が出かねない問題に、平良昭一氏(おきなわ)は玉城デニー知事に公表を迫った。...