沖縄県名護市内の東江公民館構内にある推定樹齢約80年のガジュマルが倒れているのを1日、地域住民が見つけた。倒木によるけが人などは確認されていない。市教育委員会文化課によると、根元が黒くなる「南根腐(みなみねぐされ)病」の症状が確認されており、倒れる原因になったとみられる。

倒れたガジュマルを見つめる東江区の関係者=1日、名護市・東江公民館構内

 ガジュマルは1942年に天皇の勅使だった小倉侍従武官が沖縄を訪れた際の記念木。当時の東江青年団の活動が小倉侍従武官に評価されたことを記念し、翌43年に植樹された。

 植樹当時は高さ約1メートルだったが、倒れる前は樹高約8メートル、枝幅約5メートルの大木に成長し、地域の人々に親しまれていた。

 東江区の津波一夫区長は「子どもが木登りを楽しみ、お年寄りは木陰でゆんたくを楽しんでいたガジュマルだ」と残念がった。同区の岸本直也さん(60)は「大先輩が植えた記念樹は誇りだった。根元からごそっと倒れたが挿し木で苗を育てたい」と話した。(玉城学通信員)