【ジョン・ミッチェル特約通信員】米軍厚木基地(神奈川県綾瀬市、大和市)など神奈川県の米軍3施設で、高レベルの有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)が検出されていたことが6日までに分かった。PFASの一種、PFOS(ピーホス)の値は横浜市内にある根岸住宅地区の軍消防署が最高で、1リットル当たり121億ナノグラムを計測。PFOA(ピーホア)は、厚木基地内の貯油施設が最高で、1億8500万ナノグラムを計測していた。

米海軍厚木基地の格納庫で泡消火剤の放出後、清掃を行う民間業者=2016年、神奈川県(米情報公開法で入手)

米海軍報告書で明らかになったPFAS値

高濃度PFASが検出された神奈川県内の米軍3施設

米海軍厚木基地の格納庫で泡消火剤の放出後、清掃を行う民間業者=2016年、神奈川県(米情報公開法で入手) 米海軍報告書で明らかになったPFAS値 高濃度PFASが検出された神奈川県内の米軍3施設

 本紙が米情報公開法に基づき、米海軍から入手した報告書で明らかになった。沖縄では希釈されたり、水路や川の水と混ざったりした泡消火剤のPFASの数値の高さが問題になっているが、基地内で保管される泡消火剤のPFAS含有量がより高濃度であることが浮き彫りになった。

 報告書によると、2018年11月と12月、米海軍は格納庫や貯油施設、消防車など、泡消火剤を保持しているタンクで検査を計33回実施。全てのサンプルが、日本の暫定指針値(PFOSとPFOA合計で1リットル当たり50ナノグラム)をはるかに上回った。

 指針値がない類似物質PFHxS(ピーエフへクスエス)も高い値が確認された。

 検査時にタンクに泡消火剤が入っていたかどうかは分かっていない。

 一方で米海軍は20年11月に地下水から取水する厚木基地の飲料水も検査したが、PFOS・PFOAの含有量は1リットル当たり24ナノグラムにとどまった。

(関連)厚木基地の高濃度PFAS、下水に放出 米海軍の報告書で判明 2009年~2016年