【東京】名護市辺野古の新基地建設などへの抗議活動をしているジャーナリストの大袈裟太郎こと猪股東吾さん(39)が、インターネット上に掲載されていた産経新聞の記事が名誉毀損(きそん)に当たるとして、110万円の損害賠償を求めた裁判の第1回弁論が7日、東京地裁であった。産経側は記事の内容を認めた上で請求棄却を求めた。提訴は10月7日付。

提訴の意図などを語る大袈裟太郎さん(左)と神原元弁護士=7日、東京地裁

 訴状などによると、記事は2017年11月10日にネットで掲載。同9日、辺野古で抗議活動中に公務執行妨害などの容疑で逮捕された猪股さんに「辺野古でも暴力の限りを尽くし」「天誅(てんちゅう)が下った」との「評判」や「声」があるとした。

 代理人の神原元弁護士によると、記事はすでに削除されており、産経側は削除の時期を「20年6月10日以降」と説明している。

 地裁で会見した猪股さんは「私に対する記事だが、沖縄ヘイトの一形態だ」と強調。「政治活動という当然の権利に対する攻撃」と非難した。掲載後、買い物中に「中国のスパイだろ」と胸ぐらをつかまれた経験などを明かし「書いた記者とは一度も会っておらず、取材も受けていない。説明を求めたい」と話した。