[法務・税務の専門家がもめない相続教えます](19)

 複数人で財産を所有する「共有財産」。相続が発端となって共有財産にする事例が多くあります。なぜ相続をきっかけに共有財産にしたのでしょうか。当事者から聞いた主な理由は「不動産をうまく分割できなかったから」「共有にすれば平等に分けた感じがした」「相続税の納税期日が迫り、とりあえず共有名義にした」など。

 しかし、一見、仲良く公平に分けたように見える共有名義ですが、後になって問題、トラブルになる可能性があることも知っておいてほしいと思います。

 例えば、アパートを共有している場合、修理が必要な時(保存行為)は、1人の判断で行えますが、新たな賃貸借契約の締結や解除をする時(管理行為)は、各共有者の持ち分の過半数の同意が必要ですし、増改築や売却をしようとする時(変更行為)には、...