[胃心地いいね](655) 笑味の店 大宜味村大兼久

「まかちぃくみそぅれランチ」

「あたいぐゎー」で採れた野菜を持つ金城笑子さん=4日、大宜味村・笑味の店

笑味の店

「まかちぃくみそぅれランチ」 「あたいぐゎー」で採れた野菜を持つ金城笑子さん=4日、大宜味村・笑味の店 笑味の店

 ハンダマやウコン、イーチョーバー、ニガナといった沖縄の伝統的な島野菜を普及しようと、学校栄養職員だった金城笑子さん(73)が1990年に開いた「笑味(えみ)の店」。健康的で工夫を凝らした料理を求め、県外から訪れる人も多い。

 食材の多くは、店の目の前に広がる「あたいぐゎー」(家庭菜園)で収穫したばかりの物。金城さんは「育てて、収穫して、食べる。この楽しさを多くの人に伝えたい」と話す。

 金城さん自慢の約1300平方メートルの「あたいぐゎー」では、50種類ほどの島野菜や果物を栽培する。その時季に食べ頃の食材を「畑と相談」しながら選ぶため、日によって内容が変わる「まかちぃくみそぅれランチ(お任せランチ)」(税込み1500円)が一番の人気メニューだ。

 12月のある日は、ラフテー、クファジューシー、ミジュンの唐揚げ、ニガナの白あえ、シークヮーサーを練り込んだ麺、ハヤトウリの漬物、パパイアの福神漬けなど。少量ずつ、多品目を楽しめる。

 ほかにも長寿膳(同2500円)やクファジューシーランチ(同850円)なども注文が多く、カラキムーチー(同1個200円)やサーターアンダギー(同1個100円)はお土産に購入する人も多い。

 営業時間以外や定休日は畑で過ごす時間が多いという金城さん。「畑で食材と向き合うことが何より楽しい。自分で育てることでそれぞれの性格や味を理解して、料理に生かすことができる」と説明する。

 「あたいぐゎー」は自由に見学できる。金城さんは「ここで食べたり畑を見たりした人に、家でもプランターで育てたいと思ってもらい、伝統食材が広がっていけばうれしい」と笑顔を見せた。(北部報道部・西倉悟朗)=金曜日掲載

 【お店データ】大宜味村大兼久61。午前9時から営業、ラストオーダー午後4時。定休日は火、水、木曜で完全予約制。予約は電話、0980(44)3220。駐車場10台。