新型コロナウイルスのワクチン接種後に「副反応疑い」として沖縄県に報告された事例が8日現在で128件あり、うち死亡が11件だったことが13日、分かった。重篤は41件。県議会文教厚生委員会(末松文信委員長)で、ワクチン接種等戦略課の城間敦課長が明らかにした。同課は「接種と症状との因果関係ははっきりしない。幅広くワクチンを評価するため、医療機関に積極的な報告を求めている」と話している。
種類別に見ると、最も多く使われているファイザー製は副反応疑い116件、うち重篤37件、死亡11件。モデルナは副反応疑い11件、うち重篤3件。アストラゼネカはいずれもゼロだった。瀬長美佐雄氏(共産)、石原朝子氏(沖縄・自民)への答弁。
厚生労働省によると、今年2月中旬~11月中旬の全国の死亡例は1300件以上。ただ、接種と関係なく別の疾患などで突然死することもあり、厚労省は「現時点で因果関係があると結論付けられた事例はない」と強調。「接種によるメリットの方が、副反応などのデメリットよりも大きい」としている。