興南高校出身で、プロ野球のオリックスの宮城大弥投手(20)が15日、パ・リーグの新人王に選出された。沖縄県勢では昨年選ばれた西武の平良海馬投手に続く2人目で、宮城投手の地元宜野湾市では、快挙達成に後輩や恩師から祝福の声が上がった。
宮城投手が中学時代に所属していた中学硬式野球チーム「宜野湾ポニーズ」は、宮城投手が練習していたグラウンドに知名朝雄総監督(73)が子どもたちを集め「ポニーズの先輩、宮城大弥投手が新人王に選ばれました」と発表。子どもたちは目を輝かせ、拍手とバンザイをして喜んだ。
同チームの1年生キャプテン中野勇海(いさみ)さん(13)は、知名総監督らから「3年間で1点も取られず、負けなかった」など伝説のような話を聞いているといい「すごい活躍に感動した。プロでも怖がらず自分のプレーができるのがすごく、憧れの先輩。ポジションは違うけれど、少しでも近づけるよう頑張りたい」と意気込んだ。
2年生キャプテンの嶺井駿輔さん(14)は、宮城投手ら偉大な先輩の活躍が「強いチームでないといけない」という良いプレッシャーになっていると話し「新人王が同じチームでプレーしていたことが誇り。同じピッチャーとして先輩の背中を追い掛けたい」と話した。
宮城投手を指導した知名総監督は「活躍すると信じていたが、ここまでやってくれるとは。37年間、野球を指導してきたことが報われたような幸せ」と大喜び。「来年は真価が問われる年になるが、活躍を信じている。まずはおめでとうと声を掛けてあげたい」と笑顔で語った。