[心つなぐ花咲かそ 玉城千春](6)

母校・読谷中学校の廊下に立つ玉城千春さん

 私にヨガを教えてくれるTさんは小学校からの同級生。JICA青年海外協力隊としてモンゴルのウランバートルにある大学での印刷技術学科の先生、バックパッカー、約5年前にはヨガの資格取得のためインドに1カ月間滞在するなど、個性的な経歴の持ち主です。精神保健福祉士の資格もあり、現在は生活支援員をしています。仕事がお休みの時に開く週1回のヨガ教室では、呼吸を意識し身体を整えます。

 Tさんの奥さまはみそ作りが得意。その他にもせっけん、しめ縄、塩こうじなど多くの事を教えてくれる多才なお方。先日は二人の田んぼの稲刈りもお手伝いしました。

 「ワーク・ライフ・バランス」や働き方改革の推進が掲げられていますが、私のお友達夫婦の働き方と生活のバランスは、趣味も生かして楽しむという点で、最先端とも言えそうです。

 皆さんの思う理想の働き方はどんな形ですか? 働き方、生き方は人それぞれ。自分のやりたいことに挑戦できる風潮が高まっているのかなぁと考えを巡らせていると、今度は子育てや介護をしながら夢を描き、目標をつかんだ新潟出身の友人Mさんのことが頭に浮かびました。

 東京で結婚と出産を経たMさんは、2011年3月の東日本大震災を機に岡山、シンガポールで生活。その後、沖縄に移住し新潟で1人暮らしをしていた高齢の叔母を迎え入れ、公立小学校の支援員として働いていました。日本語教師という新しい目標に向かって通信大学に通い始めたのは40歳の時。そして今年、見事大学を卒業し日本語教師として楽しそうにオンライン授業をしています。

 3人の子育てと叔母の介護、仕事の両立、夢への道のりは大変だったかもしれませんが、彼女には今、どこにいても働ける環境があります。努力を惜しまず、夢を一つ一つかなえていく姿を近くで見ていて、たくさんの良い刺激を受けました。新しいことに挑戦する時は勇気がいります。でも、動きださなければ何も変わりません。もちろん、満足していれば何も問題はありません。

 私の中では、沖縄での結婚、出産が大きな転機になりました。当時は音楽活動と子育ての両立を相談できる先輩が近くにいなかったので、不安が大きくて。キロロ玉城千春と母としての私。一つの身体に別々の命が存在しているような、不思議な感覚で。それでも、周りで面白い友人たちや家族が見守ってくれたおかげで、なんとかバランスを取ってこれました。

 学校を巡回する特別授業「未来へ#いのちを歌おう」。これまで何度もさまざまな壁にぶつかり転んで、でもそのたびに軌道修正を繰り返す私をぜーんぶギュって抱きしめながら今、表現し歌うことができています。これはもしかして、自分の働き方改革につながっているんじゃないかなと思えてきました。みんなに感謝だね。そしてこれからも楽しむよー!

 そう。1度きりの人生。私も友人たちも「ワーク・ライフ・バランス」をかなえるため、失敗も努力も楽しみに変えています。皆さんも、何かピン!ときたら、その気持ち、見逃さないでね。

 Think! Freedam! byアレサ・フランクリン

(Kiroroボーカル)