[「防人」の肖像 自衛隊沖縄移駐50年](33) 第3部 琉球弧の今 奄美大島(上)

 沖縄と共に世界自然遺産に登録された鹿児島県奄美大島。琉球王国の一部だった歴史を持つ島は陸・海・空の自衛隊が「基地の島」として配備強化を進める。

 主要な施設は陸上自衛隊のミサイル防衛を担う二つの基地。島の北部にある奄美駐屯地(奄美市大熊地区)、南部の瀬戸内分屯地(瀬戸内町)だ。

 2019年3月26日の部隊開設を受け、30日に瀬戸内町で陸自が街頭パレードで行進し、31日は奄美市上空で空自のブルーインパルスが航空ショーを披露。翌4月1日、奄美駐屯地ゲート前に抗議する市民の姿があった。

 「奄美にミサイルはいらない」。マイクを握ったのは「戦争のための自衛隊配備に反対する奄美ネット」の代表、城村典文さん(69)だった。部隊開設2年前の17年、市長選で城村さんらは反対派の候補を擁立したが容認派の当時の現職に敗れた。他の離島と同じように、就職先の一つで災害復旧で力を借りる自衛隊への反発は広がりに欠けた。

 防衛省が部隊発足前に開いた説明会は...