[「防人」の肖像 自衛隊沖縄移駐50年](34) 第3部 琉球弧の今 奄美大島(下) ※前編はこちら

 陸上自衛隊を中心に配備強化が進む奄美大島。ミサイル配備に反対する市民がいる一方、今年11月の奄美市長選はいずれも保守系の当時の現職と市議が立候補し、自衛隊配備は争点にならなかった。

 「自衛隊に反対するのは一部の人です」。当選した元市議の安田壮平さんを支援した尾﨑英哉さん(52)は、奄美市防衛協会青年部の副会長。新市長も同会に名を連ねている。

 会の発足は陸自部隊の配備より2年早い2017年。法人会など市内の経済界の若手が立ち上げた。「580人余りの隊員と家族を合わせると約千人。島の人口がピーク時の10万人から6万人になった今、人口が増えるだけでもメリットは大きい」。安全保障だけでなく、地域の活性化も見越しての動きだった。

 災害時の協力も期待は大きい。奄美市名瀬では10年10月に24時間雨量が647ミリの観測史上最大の豪雨があり、市内で建物が崩壊するなどの被害で3人が亡くなった。...