観光土産用の豆菓子を製造する沖縄パイオニアフーズ。新型コロナで打撃を受ける中、わらにもすがる思いで始めたTwitterのフォロワー数が伸び続けている。運用を手がける「中の人」は「小さな工場にこれだけ関心を持ってもらえてうれしい」と感謝しきり。人気の秘訣(ひけつ)は豆菓子メーカーならではの対応だった

 沖縄パイオニアフーズは、沖縄県糸満市にある従業員14人の菓子メーカー。「黒ごま黒糖きな粉」「スパイシーミックスナッツ」といったお菓子を製造している。土産品店などに卸していたが、新型コロナウイルスの感染が拡大した昨年2月から出荷量が激減した。

 中の人は「工場の稼働も止まり、時間だけが余ってしまった。どうにか売り上げを伸ばせないかと考えてTwitterに行き着いた」。昨年4月に公式アカウントを開設。本来ならゴールデンウイーク需要で忙しい5月から本格的に運用を始めた。

 「日ごろからSNSに触れていなくて、どちらかというと苦手だった」というが、まずは毎日の投稿を心がけた。

 「\おはようござい豆/」で1日がスタートするTwitterは、今でこそ多くの反応があるが、当初は「ほぼ無反応」。ダジャレを入れたり、商品や工場のようすを紹介したりし、手探りで投稿を続けた。中の人は「当時は製造している商品が4種類しかなく、日々の投稿のネタにすら困っている状況だった」。

 諦めずに投稿していく中、ある企画を見つける。

 大手菓子メーカーのチロルチョコが始めた「#おかしつなぎ」。フォローとリツイートすれば、抽選でお菓子をプレゼントするキャンペーンだ。Twitterでは他の菓子メーカーも同じハッシュタグを使い、それぞれでキャンペーンが盛り上がっていた。

 さっそく見よう見まねで「黒ごま黒糖メープル 3名様にプレゼント」と投稿してみた。すると、これまでほとんどなかったフォローとリツイートが急に伸びた。「これはいける!」と確信を持ち、週1回のペースでプレゼント企画を展開していくと、おもしろいようにフォロワーが増えていった。

 大手メーカーもリツイートしてくれ、フォロワーは県外にも広がっていった。中の人は「経営規模にかかわらず、大手とも協力し合えるのもTwitterのいいところ」とメリットを上げる。反響が広がるにつれ、カジュアル衣料販売のRight-On(ライトオン)、フマキラーなど異業種とのコラボ企画も持ちかけられるようになった。

 キャンペーンで順調にフォロワーを伸ばしていったが、Twitterを始めて2カ月がたった頃、キャンペーン以外の投稿への反応の薄さに気づく。キャンペーン投稿には1千件を...