沖縄タイムスは2022年1月からフルカラー化します。1月以降、新たな企画も続々と始まります。より多くの情報と多彩な紙面で、読者の「読みたい」「知りたい」に応えていきます。紙面刷新の詳細や新企画について紹介します。

▶全ページカラーについて

1月以降始まる新連載


読者と紡ぐ 沖縄の半世紀

[沖縄の生活史 ~語り、聞く復帰50年]

 

 都道府県では唯一の米施政権下の27年間と、その後の日本への復帰を経験した沖縄の生活史を描く企画を始めます。第1部、第2部で聞き取りの手法を変え、いずれも読者と双方向の参加型企画となります。

 第1部では、記者の選んだいわば「語らせ手」に、復帰と聞いて思い浮かぶ「語り手」を紹介してもらい、記者が「聞き手」となり、「語り手」の生活史を聞き取ります。

 第2部では、「聞き手」を募集し、「聞き手」が自ら選んだ「語り手」の生活史を聞き取っていきます。150人の聞き手が150人の語り手から聞いた「東京の生活史」(岸政彦編、筑摩書房)のスタイルを取り入れ、沖縄国際大学の石原昌家名誉教授、立命館大学の岸政彦教授に監修を担当してもらいます。

 日本への復帰が沖縄の個人レベルの暮らし、本土との関係性に与えた影響などを探っていきます。社会面で掲載

▶「聞き手」を募集します
https://forms.gle/KhxKYiAM8CDDvD3R6

謎多い壕 多角的に伝える

[継ぐ 32軍豪]

旧日本軍の第32軍司令部壕の第5坑口=2021年4月、那覇市
 

 2026年度の正殿完成に向け、工事が進む首里城。その地下約30メートルに、76年前の沖縄戦で使われた旧日本軍「第32軍」の司令部壕があります。現在まで公開されたことはなく、内部は謎に包まれたままです。

 首里城の復元を契機に、この壕を保存・公開するかに再び注目が集まっています。県は検討委員会を立ち上げ、来年度には日本復帰50周年の記念事業の一環として、壕内の未発掘区間の調査に乗り出します。

 米軍に追い詰められた32軍は、首里の司令部では降伏せず、逃げて最後まで戦う「南部撤退」をこの司令部壕で決断しました。その結果、多くの県民が戦闘に巻き込まれ、命を落とすことにつながりました。

 重要な意思決定が下された壕はどういった場所で、そこにはどんな人がいたのか。32軍は南部にどうやって移り、終焉(しゅうえん)を迎えたのか。沖縄戦を指揮した32軍の中枢だった壕は、戦後なぜ放置されてきたのか。

 32軍とその司令部壕に焦点を当てて、沖縄戦と戦後の沖縄社会の実相に迫る新企画「継ぐ32軍壕」を始めます。紙面と連動する形で、最新のデジタル技術を採り入れたウェブの特集ページ「知る32軍壕」も制作し、立体的・複層的に32軍壕を伝えていきます。社会面で掲載

あの日懐かし 写真で回顧

[1972 復帰 あんやたん]

復帰に伴う通貨交換で県民の生活は大混乱。金融機関は終日、新通貨を求める多くの人たちでごった返した=1972年5月15日、那覇市・沖縄銀行本店
 

 人気写真企画「あんやたん」をバージョンアップ。1972年の復帰前後の沖縄で撮影された写真の連載「復帰50年 あんやたん」を始めます。懐かしい風景や人々の暮らし、日々の営みの記録をひもとき、激動の時代を振り返ります。

 本社に残るネガの中から、未発表写真を含めて「蔵出し」するほか、当時の朝日新聞特派員が撮影した貴重な空撮やカラー写真も織り交ぜて紹介していきます。金~月曜日地域面で掲載

琉球弧の地形 大判写真で

尾方隆幸琉大准教授が解説

辺戸岬で見られる石灰岩の成り立ちについて説明する琉球大学の尾方隆幸准教授=国頭村辺戸

 大陸と日本列島を結ぶ回廊のように、洋上に連なる琉球弧の島々。海岸や岩山の中には「どうしてこんな形になったんだろう」と不思議に感じる景観や、先人たちが歴史を紡いできた特徴的な地形が数多くあります。

 軽石の大量漂着もあり、地球科学(ジオサイエンス)への関心が高まる中、島々の独特の景観や地形を取り上げ、大判写真で紹介します。

 知られざる風景や身近な場所の意外な一面、その成り立ちや仕組みを琉球大学の尾方隆幸准教授(地球科学)が解説します。第2水曜日第3社会面で掲載

地球の営みを読み解く

 尾方隆幸・琉球大学准教授(地球科学)の話 奄美・沖縄が世界自然遺産に登録されたことで、琉球弧の島々が持つ自然環境の素晴らしさが改めて注目されるようになりました。沖縄に暮らす私たちは、ユネスコから高く評価された生物多様性(バイオダイバーシティー)が、地球科学の観点から見た多様性(ジオダイバーシティー)に支えられていることをきちんと理解しないといけません。

 世界遺産に登録された島々以外にも、魅力ある自然景観が沖縄の各地に見られます。この連載を通して、沖縄の島々から読み解ける地球の営みの一端をお伝えしていきたいと思います。

企業成長のヒントは

[沖縄の稼ぐ力 生産性向上の現場]

 

 日本復帰から50年。振興策によって、沖縄では社会資本整備や各種産業振興が図られてきました。しかし1人当たり県民所得は依然として全国平均の約7割程度で最低水準にあるほか、沖縄の子どもの相対的貧困率は約30%と、全国平均の約2倍となっています。

 企業の給与水準の低さや、中小企業が多く、第3次産業の比率が高いなど全体の生産性を上げにくい構造的な課題も指摘される中で、人への投資、経営の効率化を図るなどして成長する企業もあります。各社の取り組みから「稼ぐ力」を高めるヒントを探ります。経済面で掲載

振興計画の課題探る

[すりぬける富と知 沖縄復帰50年]

 

 日本復帰から50年。沖縄には、5次にわたる振興計画の下で、社会基盤整備や交付金による各種事業など、ハード、ソフトともに多くの予算が投じられてきました。

 しかし、公共工事では技術力のある県外の大手企業が多くを受注しているのが現実です。ソフトでも、事業に向けた調査・研究を県外や外資のコンサルタント会社が大半を請け負ってきました。

 沖縄に蓄積するはずの「富」や「知」の多くが本土へ流出してきた実態を追います。総合面で掲載 

ひらめき力を競おう!

[ふっきなぞとき 50年 50問]

ワラビー・イーアスとコラボも

 

 家族や友達と“ひらめき力”を競おう!

 日曜日の子ども新聞「ワラビー」1面で1月9日から、「ふっき なぞとき 50年 50問(フィフティーフィフティー)」がスタートします。

 復帰50年にちなんで、沖縄で起きた出来事に関する謎解き問題を毎週1問ずつ、1年間で計50問出題します。

 謎解きには、問題に隠されたルールや法則を見つけ、直感的に答えを導き出す力が求められます。問題をよく観察して分析することで、共通点や違いが浮かび上がります。うまくひらめいて、正解した時の達成感を味わってください。

 豊見城市にある大型ショッピングセンター「イーアス沖縄豊崎」とコラボした無料イベント「ふっき なぞとき たんけん」も9日に始まります。子ども新聞「ワラビー」で掲載

〈謎解き例〉

【問題】「はがき」に「だいすは」という文字が書かれている。何と読む?

【答え】だいすき

なぜなら、「はがき」なので「は」が「き」に変わるから。

連載では、より難易度の高い謎解きクイズを出題します。

中高のスポーツ 変わる現場は今

[部活のカタチ]

 

 中学、高校の部活動が変わろうとしています。県内各地で地域の人材や元プロ選手らが指導に携わる事例が増加。各競技でクラブチームも増え、子どもたちの選択肢も増えています。

 背景には、休日も部活動に携わる教員の負担軽減、子どもたち側からは専門的指導を求める意識の高まりなどがあります。政府も学校と地域、民間が共同する形での部活動の再編を進める方針を打ち出しています。

 部活や学校、地域で何が変わっていくのか-。変革に取り組む県内の現場を歩き、新しい「部活のカタチ」を探っていきます。運動面で掲載

安田菜津紀さん 時事エッセー

 

 日本と世界の人権問題を追うフォトジャーナリスト安田菜津紀さんの時事エッセーが始まります。本質を射抜く澄んだ言葉、優しいまなざしが貫かれた写真、沖縄の読者へのメッセージにご期待ください。第3月曜日総合面に掲載

「あなたが遺した物語」

 日々どこかで誰かが人生の終着点を迎えています。出会いと別れ、秘められた思いなど、亡き人と遺された人々のストーリーをつづります。くらし面で掲載