昔、沖縄に鉄道が走っていた。

今となっては想像できないが、本当の話だ。「ケイビン」「ケービン」の愛称で親しまれた。正式には「沖縄県鉄道」という。

一般の鉄道よりも線路の幅が狭く、車両も小さい軽便(けいべん)鉄道だった。北は嘉手納から南は糸満まで、全長47・8キロ。山手線一周よりずっと長い。那覇を起点にした与那原線、嘉手納線、糸満線の3路線あった。...