阪神から5位指名された糸満市出身の岡留英貴(亜細亜大学提供)

 2022年、沖縄からまた一人、プロ野球界へと羽ばたく。亜細亜大投手の岡留英貴(22)=沖縄尚学高出=は阪神にドラフト5位で入団。ルーキーイヤーに懸ける思いや目標を聞いた。(運動部・比嘉大熙)

 沖尚高、亜大と強豪校を渡り歩き、プロでは伝統の縦じまをまとう。180センチの長身から重心を低くし、横から投げる変則フォーム。最速150キロの直球やスライダーやカーブ、カットボール、ツーシームを繰り出し、角度と高低差で打者を打ち取るのが持ち味だ。

 沖尚高での同期には現ソフトバンクの砂川リチャードら実力者がそろい、「周りに比べて実力も野球に対する意識も低かった」。だが1年生大会で登録メンバーから外れたことで目の色が変わった。「沖尚に入れてもらったのに、3年間試合に出られず卒業するのは親に申し訳ない」と苦しい冬場のトレーニングに必死に食らいついた。2年生の夏を終え3年生が抜けると2番手投手として台頭。複数の大学から勧誘されるまでになった。

 サイドスローに転向したのは大学1年の夏。生田勉監督から「少し腕を下げて投げてみろ」との助言を受け試すと、「思った以上に打者が嫌そうにした」と手応えをつかんだ。筋トレだけでなく、米は1日4合食べるなど食事も意識。高校時代から体重が10キロ増えて下半身が安定し、直球は大台の150キロに到達した。1年秋の東都リーグからマウンドを任された。

 阪神には、昨季13勝を挙げセ・リーグ最多勝に輝いた青柳晃洋がいる。同じドラフト5位指名の変則サイドスローだ。「動画を見て参考にしている。実際にいろいろ聞いてみたい」と一緒にプレーできる日を心待ちにする。

 県出身の若手投手にも刺激を受ける。同い年の平良海馬(西武)は20年の新人王に加え、昨季は39試合連続無失点の日本記録を達成。二つ年下のオリックス宮城大弥は昨季13勝で新人王を獲得し、25年ぶりのリーグ優勝に貢献した。「同世代が既に活躍している。自分も負けられない。まずはけがをせず1年を通して投げたい」。一歩ずつ着実にプロの道を突き進む。

 おかどめ・ひでたか 1999年11月7日生まれ。糸満市出身。身長180センチ、体重87キロ。右投げ右打ち。小学1年生の時に兼城パイレーツで野球を始める。兼城中軟式野球部を経て沖縄尚学、亜大へと進学。趣味はサウナ。