「わぁ! 大きな魚にビックリしたよ」-。沖縄県北中城村の小学2年生の勝連彪(たけし)さん(8)がこのほど、うるま市勝連南風原にある南原漁港(浜屋)内で、大型のガーラ(ロウニンアジ)を射止めた。計測すると体長121センチ、体重25キロもあり、声を弾ませて喜んだ。
彪さんは12日、父盛久さん(47)、いとこで中学1年の大城由侑貴さん(13)とともに、釣り糸を垂れていた。
正午ごろ、口を開けて小魚を追いながら港内に入ってきた大きな魚に驚いた。2人はすぐに盛久さんを呼んだが気付かなかった。
「大きなガーラだ」。隣にいた2人の伯父で漁師の勝連盛隆さん(53)が、漁船に備えてある漁の際に使用する水中銃のゴム弾を打ち込んだ。
1発目は外れ、2発目が命中。銛(もり)で引き寄せたが暴れまくった。盛久さんも駆け付け格闘すること約10分。護岸の釣り人たちも集まり、固唾(かたず)を飲んで見守った。引き上げに成功すると大きな拍手が沸き、ガーラの大きさに釣り人たちもびっくりしていた。
彪さんは大の魚好きで、日頃から魚図鑑を愛読している。解体すると胃の中からタコ、カニ、魚などが出てきて「何を食べているか勉強になった」と話した。
盛隆さんは「約20年漁師をやっているが、港内に大型魚が来たのは初めて」と興奮気味に話した。(翁長良勝通信員)