沖縄県豊見城市出身で東京五輪男子走り幅跳びに出場した津波響樹さん(23)への市民栄誉賞授与式が27日、市役所で行われた。家族や市民から祝福された津波さんは「五輪には出場できたが、(予選を通過できず)悔しい思いをした。3年後のパリ五輪は、結果で恩返ししたい」と活躍を誓った。
津波さんは同市与根出身。座安小、伊良波中、那覇西高、東洋大を経て大塚製薬に所属。昨年の全日本選手権では県勢50年ぶりの優勝を飾った。山川仁市長は「五輪出場はたゆまぬ努力の結果。パリ大会は最高のコンディションで臨んでほしい」と激励した。
祖父の國吉眞豊さん(85)は「市民に、小さな島からでも五輪に出場できると自信を与えることができた」、母親の睦子さん(52)は「周囲の方々の支援のおかげです」と感謝した。
市民栄誉賞は全国大会2連覇した豊見城高校ウエートリフティング部が2003年に受賞。津波さんは2例目で個人では初めて。