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 国、県、米軍は28日、うるま市昆布の米陸軍貯油施設から有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)を含む汚水が漏出した貯水槽の水の調査結果を6カ月かけようやく公表した。3者で数値が異なり分析手法の整理に時間を要したためだが、最も数値が低かった米軍の値でも国の暫定目標値の1500倍で高濃度であることに変わりない。米軍がつけた「3者一斉公表」の調査条件が足かせとなる一方、住民の不安は置き去りにされた。(1面参照)

 「3者で公表に向けて調整し、環境が整ったので公表した」

 防衛省はこう説明する。

 関係者によると、日米で分析手法に差があり、考え方の整理などに時間を要した。8月に在沖米海兵隊がPFOS(ピーホス)含有水を独自に処理し、下水道に放出した事案の対応に追われ遅れた面もあるという。

 県側は公表遅れを指摘するが、もともと日米は調整さえできれば公表する手はずだった。仮に県や国が一方的に公表すれば「信頼関係」を損ないかねず、政府内からは「互いが情報共有に後ろ向きになる」との懸念の声もあった。

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 政府関係者が指摘するのは、環境補足協定に基づくサンプル調査に際し付された条件だ。...