沖縄県で新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受け、玉城デニー知事は2日、県庁で緊急会見し、県内での新変異株「オミクロン株」の感染拡大は、米軍由来との認識を示した。陽性者や濃厚接触者などの情報提供も不十分とし「県内にオミクロン株感染拡大が、米軍由来のものであるという意識が欠如しているといわざるをえない」と指摘。県民にも感染防止対策の徹底を呼び掛けた。
知事は国立感染症研究所の協力を得て作成したオミクロン株の感染者の相関図を示し、米軍基地内から基地従業員に飛び火していると説明。「年末年始を通してオミクロン株が市中に流出し、感染の種が市中に巻かれてしまった状況にある」と述べた。
県内では、2日までに65人のオミクロン株の陽性者を確認。90人の疑い事例が確認されており、調査により特定された濃厚接触者は234人にのぼっているとした。
米軍基地内で新型コロナウイルス感染者が1日に235人、2日も70人の感染が確認されるなど「米軍における感染症拡大防止対策と管理体制の不十分さを示すものと言わざるをえず、激しい怒りを覚える」と批判した。