沖縄県北谷町砂辺を中心に猫の保護活動を行う「クローバーの会」が、保護猫の譲渡会やチャリティーイベントなどの取り組みを積極的に進めている。同会代表の仲村渠ひとみさん(49)は「コロナ禍では弱い立場にしわ寄せが来る。猫も人も共存できる安心安全な街づくりにつなげていきたい」と話している。

保護猫を抱くクローバーの会の仲村渠ひとみ代表(左から3人目)ら=北谷町砂辺

 同会の活動は13年前、北谷町砂辺でけがをした猫の面倒を見たことがきっかけだった。仲村渠代表は「けがをした猫の保護活動をボランティアで始めたが全く追い付かなかった」と当時を振り返る。沖縄は冬でも暖かく、猫は年4回出産できるため「猫天国」ともいわれる。ペットとして飼われていた猫は人懐っこいため、虐待のターゲットにもされやすいという。

 地道なボランティア活動を続ける中、5年前には砂辺区で残忍な猫の虐待事件が発生。仲村渠代表は「猫の命が狙われると、次は弱い立場である地域の子どもたちの身に危険が及ぶ可能性がある」と危機感を抱いた。行政と連携して、飼い主がいない猫に不妊去勢手術をして、地域に返すTNR活動も強化した。

 同会の津波古弥生さん(45)は「TNR活動以外にもけがや病気の治療で多額の費用が必要になる。クラウドファンディングで呼び掛けて100人以上の支援が集まり、とても励みになった」と感謝する。保護した猫が家庭で飼われるよう譲渡会も行っているが、保護猫は8歳以上の「シニア猫」が多く、引き取り手は少ないという。

 昨年11月には初の「保護猫チャリティー・譲渡会」を町内で開催。会場ではフリーマーケットや手作りフードの出店、子ども獅子舞の演舞などがあり催しを盛り上げた。

 今回のチャリティーイベントに協力した照屋宥芯(ゆうしん)さん(55)は「保護猫との触れ合いが子どもたちの情操教育にもなっている。地域の環境をより良くしていきたい」と語った。

 今後は地域性を生かし、外国人向けホストファミリーや台風接近時の一時預かりボランティアも募集する予定。

 同会ではフェイスブックやインスタグラムでも情報を発信しており、活動に賛同するサポーターも募っている。

 問い合わせはメールアドレス、cloverhous21@gmail.com(根間広人通信員)