沖縄県は3日、新たに130人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日当たりの新規感染者数が100人を超えるのは、115人だった昨年9月25日以来、約3カ月ぶり。先週月曜日の5人から26倍増で、年明け3日間の合計は233人となり、爆発的な増加となっている。
県の担当者は感染力の強い新変異株「オミクロン株」の影響が大きいと分析。「若い世代が大半を占めており、年末年始に接触の機会が多かったことが一気に広がった要因」と述べ、これから流行が始まるパターンだとして警戒感を強めた。
県がオミクロン株感染者を新たに24人確認したことも判明。1日に発表した1人が重複していたため取り下げ、県内のオミクロン株感染者は計88人になった。濃厚接触者は332人。
ゲノム解析したが、判定不明となった5人はオミクロン株感染疑いに分類し、ゲノム解析待ちが3日現在で107人となっている。
県の糸数公医療技監は、米軍基地と無関係のオミクロン株陽性者が増えているとして、「基地由来のオミクロン株がかなり速いスピードで地域に拡大している」と話し、市中感染が広がっているとの認識を示した。
新規陽性者130人を年代別に見ると、20代が52人で最多で、30代30人、40代16人と比較的若い世代に集中している。地域別では那覇市が25人で最も多く、中部保健所管内18人、宮古島市15人、沖縄市と名護市が13人、南部保健所管内11人などとなっている。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数(2日時点)は17・37人で全国平均の8倍超となり、全国最多となっている。県内の感染者累計は5万895人。
米軍関係は新たに陽性者16人の報告があった。
糸数医療技監は、経済活動が本格化する4日以降に感染者数がさらに増加すると予測。成人式や地域での新年祝賀会などで人が集まる機会が増えるとして、「オミクロン株の影響を受けると感染拡大につながる。対策を呼び掛けるメッセージを発していきたい」と述べた。4日の対策本部会議で内容を協議する考えを示した。