新型コロナウイルスの感染拡大を受け、沖縄県立宮古病院の本永英治院長は4日、会見を開き、11日から診療を一部制限すると発表した。コロナ患者に対応する看護師を確保するための措置。緊急ではない手術や内視鏡検査、カテーテル検査などを延期する。また、救急外来や緊急手術は通常通り対応する。
同病院によると、12月28日に市内で約1カ月半ぶりに陽性者が確認された後、約1週間で54人の患者が発生した。4日午後時点の専用病床は15床で、10床を入院患者が利用している。
また、濃厚接触者と軽症患者31人が市内の宿泊施設を利用していると説明。このまま急拡大が続くと宿泊施設も満床になり、市内での受け入れ態勢が窮迫する恐れがあると指摘した。
本永院長は、市内でもオミクロン株が市中感染で広がり、昨年1、8月の爆発的流行時のような医療危機が迫っていると強調。「市民には引き続き、多人数による飲み会や宴会の自粛、マスク着用などのご協力をお願いしたい」と述べた。