[新春 TOP INTERVIEW 2022]

 沖縄経済の第一線で活躍する企業・団体の経営者に、新たな年を迎えるにあたっての抱負や展望、変化の激しい時代を見据えた今後の事業展開、地域貢献への思いなどをうかがいました。

金子智一 マッシグラ沖縄タイムス社長

 -県内5カ所でコワーキングスペース「ハウリヴ」を運営していますが、2021年を振り返りどうでしたか。

 新型コロナウイルス感染の波が収まるとワーケーション需要が盛り上がる一方で、再び感染が増えるとワーケーションの依頼が減っていくのを繰り返した1年でした。ただ、1年を通してみると、危機もありましたがチャンスの方が多かった年だと思います。

 コロナによるリモートワークの増加により、社員とのコミュニケーションが大幅に減っています。企業によっては新入社員や入社2年目、3年目の社員の中にまだ会ったことのない人がいる場合もあり、コミュニケーションロスを補う意味でワーケーションを利用したいという企業が増えています。

 私たちは今、高付加価値型のワーケーションに力を入れています。先日、読谷村で行われた企画では、大手ITベンダーの社員が地元の商工会や自治体と一緒に地域課題の解決を考えるワークショップをしました。地域で遊んで帰るだけではなくて、地元の課題を一緒に共有して考える方が参加する企業としても面白いのではないか。その地域でワーケーションをする意味合いを深堀りすることでより楽しんでもらえるようにしたいと思っています。

 -コロナにより働き方が変化していますが、ハウリヴの利用をどう提案していきますか。          

 社員と会う場所はデスクが並んだ会社が一般的ですが、コロナ禍により今はハイテーブルがある場に週1回集まって、1、2時間交流する空間が求められています。リモートワークで日常会話の機会が大幅に減ったことで、社員とコミュニケーションを取ることの重要性が増しているのです。しかし、まだまだそのようなオフィスは多くありません。そのため、コミュニケーションを取る場所として、さまざまな利用ができるハウリヴのような空間を提案したいと考えています。

 また、観光業や飲食業など、業種を絞ってビジネスの情報交換ができる会を立ち上げたいと思っています。各社の経営幹部に近い人材に考えを語ってもらい、その後、ワークショップに移行する。具体的なビジネスにつながる場にしていきます。行政の会もつくって、時には観光の会と行政の会がコラボするのも良いと思っています。沖縄県内でビジネス同士で話をする場がないと聞くので、特に県外出身者や起業したばかりの経営者がここに来れば人脈が広がり、情報共有できる場にしていきたいと思います。

 -ハウリヴのようなビジネス拠点は今後も増えていきますか。

 今年はサブブランド「HIVE(ハイヴ)」の展開を予定しています。これは県内企業の会議室の一室を借りて、ハウリヴのように使えるようにする事業です。ハウリヴに行かなくてもそこで仕事が出来るように、郵便転送サービスや098番号が使えるようPBX(構内交換機)を整備します。場所に縛られず、どこにいても仕事ができる環境をさらに広げていきます。

 かねこ・ともかず 1977年生まれ、東京都出身。広告代理店電通でメディアセールス・企画業務を担当し、2008年にマッシグラを設立し、代表就任。


人柄に迫る3つのパーソナルクエスチョン

  1. 座右の銘や好きな言葉:何事にもマッシグラ!
  2. いま夢中になっていること:仕事
  3. 休日の過ごし方:子ども3人の子育て