新春 TOP INTERVIEW 2022

 沖縄経済の第一線で活躍する企業・団体の経営者に、新たな年を迎えるにあたっての抱負や展望、変化の激しい時代を見据えた今後の事業展開、地域貢献への思いなどをうかがいました。

イオン琉球 大野惠司社長

 -2021年を振り返って。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、決算は非常に厳しい結果となりそうです。昨年4月の着任後、5月から緊急事態宣言が始まり、県からは大型施設の土日の休業要請もあり、特に大型商業施設の売り上げは厳しかったです。食品などは「巣ごもり需要」もあり、若干伸びたものの、その他の売り上げは振るいませんでした。

 ただし、10月の緊急事態宣言解除後は徐々に経済も回復傾向となり、11月にはブラックフライデーなど、お客さまに買い物を楽しんでもらえる企画が開催できました。

 -コロナ禍での新たな取り組みは。

 デリバリーサービス「Wolt(ウォルト)」を展開するWolt Japanと提携し、日用品や食品の配達サービスを始めました。コロナ禍でデリバリー需要は高まっています。Woltは“今ほしいものをすぐに届けてほしい”というニーズに対応するもので、今後は食品・日用品だけでなく薬の配送も検討していきます。こうしたお客さまへ必要なサービスを届けることで満足度を高めていきます。Qコマースの推進と同時に、地域の就労継続支援B型事業所と連携したお買い物の当日配送や、高齢者向けのご用聞きサービスなど新たな取り組みも開始しました。

 -コロナ禍で売り上げが伸びている商材は。

 ずっと伸びているのは冷凍食品や大容量の食品です。買い物頻度が減っている中で、一度に買い物する量が増えています。まとめ買いでストックするお客さまも多く、時短・即食対応として商品のアイテム数も拡充しています。

 -新型コロナの感染拡大防止策は。

 店舗内の密を防ぐための取り組みを強化しています。ブラックフライデーでは初めて、オンラインでのイベントをしました。午前0時から午前1時までの1時間の間に、食品、日用品、衣料品など赤字覚悟の大幅セールを開催。夜中の開催にもかかわらず、5千アクセスを超え、大盛況となりました。特にお米や掃除機は人気があり数分で完売しました。

 -県内の経済状況について、どう見ているか。

 今年まではインバウンドは戻らないとみていますが、国内客が本格的に戻ってくると思います。異国情緒のある沖縄を第1候補の旅行地として選んでくれると思いますので、土産需要が高まるとみて、沖縄ならではの土産品を提供していきたいです。

 例えば、プロ野球のキャンプで、球団や地域とコラボした商品やサービスの提供ができればと考えています。

 -新年の抱負は。        

 地域のお買い物の課題を自治体や団体さま等と連携して取り組み、解決していきたいです。顧客ニーズにあった必要なサービスを届けることで、イオン琉球があってよかったと思っていただければ、それが企業の価値につながると考えています。

 おおの・けいじ 1973年生まれ。95年にジャスコ(現イオン)入社。イオンリテールの南関東カンパニー経営企画部長、お客さまサービス部長、2013年イオンタイランド営業本部長、15年イオンカンボジア社長を経て、21年3月から現職。


人柄に迫る3つのパーソナルクエスチョン

  1. 座右の銘や好きな言葉:楽仕明職
  2. いま夢中になっていること:沖縄観光
  3. 休日の過ごし方:ウオーキング、読書、家事