新春 TOP INTERVIEW 2022

 沖縄経済の第一線で活躍する企業・団体の経営者に、新たな年を迎えるにあたっての抱負や展望、変化の激しい時代を見据えた今後の事業展開、地域貢献への思いなどをうかがいました。

石川学園の石川正一理事長

 -2021年を振り返って。   

 専門技能教育に特化した本校では、大育理容美容専門学校と、調理科、製菓衛生師科、歯科衛生士科を展開する専門学校大育、会計システム本科と観光システム本科で構成するグローバルビジネスコースが人気の大育情報ビジネス専門学校、普通総合コース、オフィス・ビジネスコース、総合進学コース、調理師・製菓衛生師コースの4コースを有する大育高等専修学校のすべてにおいて、徹底した感染拡大防止対策のもとで授業を行ってまいりました。

 日々の研鑽(けんさん)が実を結び、9月にオンライン開催された全国簿記電卓競技大会では、大育高等専修学校が高等課程の部の電卓競技で団体優勝を果たしました。おととしはコロナ禍により大会中止となりましたが、19年に次ぐ2度目の全国制覇となります。また、おきなわ洋菓子技術コンテスト学生の部では、受賞者10人のうち金賞1人、銀賞3人、銅賞4人の計8人を本校が占める快挙を達成しました。昨年末には、このすぐれた技能を活かし、県洋菓子協会が行う歳末たすけあい運動に本校生徒も参加して、県内の福祉施設に届けるクリスマスケーキ300個の製作に携わらせていただきました。

 -専門技能教育の重要性について。

 社会のデジタル化が進み、さまざまな職種でロボットやAIが導入される時流にあっても、繊細な感覚や技術を要する理容師、美容師、調理師、歯科衛生士などの国家資格を有するプロフェッショナルに対する需要が無くなることはありません。コロナ禍による影響を受ける中でも、本校では依然として高い就職率を維持しています。

 国家試験合格率についても、たとえば製菓衛生師は、県の75・9%に対し、本校は2年連続で100%を達成しており、他の科においても優秀な合格率となっています。これは徹底した指導のたまものであると存じます。

 -留学生支援にも注力しています。

 日本で専門技能を学び、日本での就職や母国での活躍を目指すアジアからの留学生が増えており、特に調理科や観光システム科が人気です。熱意あふれる留学生が多く、電卓技能検定1級に合格した学生もいます。専門技能に加えて外国語が堪能であるため、卒業後はホテルスタッフや添乗員として採用されるケースも多く、農林水産省が実施する日本料理海外普及人材育成事業に認定された学生もいます。

 加えて、留学生の支援も大切であります。言葉の壁に悩む留学生のために、アパート賃借時のサポートや体調を崩して医療機関を受診する際の付き添いを始め、診断結果の説明など、家族に代わってサポートに努めています。

 -22年を迎えて。        

 教育界もボーダーレスの時代を迎えています。専門技能教育を通じ、日本人学生はもちろん留学生も含め、お預かりした学生が希望の職に就けるよう、支援してゆくのが私たちの使命です。今後も一人一人の個性を伸ばす技能教育に尽力し、社会のニーズに応えられるすぐれた人材を育成します。

 いしかわ・まさかず 1944年生まれ、宜野座村出身。琉球大学大学院法学研究科修了。税理士。90年学校法人石川学園の設立に伴い、理事長就任。


人柄に迫る3つのパーソナルクエスチョン

  1. 座右の銘や好きな言葉:下学上達。立志根性
  2. いま夢中になっていること:「学ぶ門に書来る」。留学生支援に「精力善用」
  3. 休日の過ごし方:学校の掃除をしています